ちょっと前に観た映画・4 「ヴェロニカ・ゲリン」
<公開時コピー> ひとりの記者として、子供の未来のために――― ひとりの母親として、愛する家族のために――― <STORY> 一人の女性記者の死が、歴史を変えた―――。1996年6月26日、アイルランド・ダブリン。この日、犯罪組織に記事で戦いを挑み続けたヴェロニカ・ゲリンが、6発の銃弾に倒れた。 アイルランドに実在した女性記者のお話。麻薬犯罪組織にメスを入れ、1996年、37歳の若さで凶弾にたおれた。この作品は、彼女の取材をしていた2年間と、彼女の死後の社会の変化を描いている。 母であり、妻であり、職業人(ジャーナリスト)であり、そして娘でもあったヴェロニカ・ゲリン。そんな彼女の人間性を、 本当の意味もわからず、道端に捨てられた注射器で遊ぶ小さい子どもたち。手軽にクスリが手に入り、虚ろな瞳で座り込んでいるティーンエイジャー。 「母親として」というよりも「大人として」いたたまれない気持ちになる。 実話ベースだが、若干の脚色はあるだろう。脅迫や中傷にも立ち向かうが、やはり、彼女の中にも“恐怖”という感情は存在する。だが、家族に支えられ、受け止められていたのだろう。自分の信念を貫き、そのすべてを仕事にかける。私には、できない。今の仕事に、というよりも、今の職場にはそれだけの魅力は感じていない。 お洋服も、仕事の時はスーツ姿。プライベートでは、ゆったりとした着心地のいいセーターなど、メリハリがついてて参考になる。サッカーユニフォームが、キュート。 カメオ出演してたコリンくん。なかなかおいしい役だったよ。 この作品のプロデュースは、ジェリー・ブラッカイマー氏。 彼といえば、「バッド・ボーイズ」「バッド・ボーイズ・2バッド」「アルマゲドン」「パール・ハーバー」「パイレーツ・オブ・カリビアン」「キング・アーサー」などハリウッド大作映画のプロデューサーというイメージがとても強いが、(ハリウッド大作映画と比べて)このような低予算の作品も手がけている。 ただ残念なのは、彼女が亡くなってから政府が本格的に麻薬犯罪撲滅にのりだし、犯罪がらみと思われる財産の資産凍結ができる法律が改定されたり、犯罪資産局という特別機構が設立され、犯罪が減少したこと。 彼女は、人身御供?スケープゴート? 彼女が生きているうちに、法律が改定され、犯罪も減少してほしかった。 そしていつか、そんなに遠くない将来、ほんとうに麻薬犯罪のない世の中になってほしい、と切に願う。 観賞日:2004年6月20日 <追記> やっと「海賊映画」を観た。
by blue-umiusagi
| 2006-09-05 23:58
| 映画雑感
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