行ったのは、きのう(3月30日)。 平日・開館と同時・朝から雨=“人が少ない”と思われる しかし、もうすぐ終了=かけこみで“人が増える”と思われる どうしようか・・・。 やっぱり、行こう! ということで、行ってきたプーシキン美術館展@国立国際美術館。 「プーシキン美術館」ってどこにあるの?と思ったまま行ったのはご愛嬌。 結果は、まずまずの混み具合。特に制限もなく、好きな絵に好きなだけ立ち止まることもできた。訪れる人は比較的年齢層の高い人が多かった。あと、お母さんと小学校高学年or中学生の親子連れ(お父さんは、会社でお仕事なのだろうか)が何組かいた。 <印象主義 モネ、ルノワールとその周辺> ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの庭で」「黒い服の娘たち」が並んで展示されている。 モネの「白い睡蓮」は、緑と白の世界がとても素敵だった。いつまでも観ていたい飽きない作品。 カミーユ・ピサロの「オペラ大通り、雪の効果、朝」は、やわらかい印象だった。 <セザンヌと新印象主義> ここで一番気に留まったのはポール=セザール・エルーの「白い服の婦人」。不思議な、青と白がきれいな作品だった。 <象徴主義 ゴーギャンとゴッホ> ゴッホの「刑務所の中庭」は、印象的だった。来た甲斐があった。ギュスターヴ・ドレの版画をもとに描いた油絵。この絵を描いた5ヶ月後に、ゴッホは自らの命を絶ったそうだ。なぜ、この絵を描いたのだろうか?この絵のように、苦悩が頭の中をぐるぐると回っていたのだろうか?白い蝶は、手の届かない高さを飛んでいる。この絵を部屋に飾ったら夜うなされそうだな、と思いながら去った。 ウジェーヌ・カリエーヌの「指から棘を抜く女」「母の接吻」。初めて知った画家だが、引き込まれるものがあった。 <ナビ派とアンティミスト> ピエール・ボナールの「洗面台の鏡」は、鏡に映った部屋の一部を描いている。このような構図は、好き。このような感性で写真を撮れたらと思う。 <マティスとフォーヴィスム> 今回の目玉のひとつマティスの「金魚」。約40年ぶりの来日だそうだ。 ひと言。でかい。 でも、色使いはきれい。でも、姪っ子1号(小学生)の描く絵と大差ないカモ、と思ったのもご愛嬌。 <フランス近代版画 マネからピカソまで> お二人の旧蔵品ではなくこの時代の版画が展示されていた。版画も飽きることはなかった。マネの「道化役者」/多色石版画(7色刷り)。きれいだった。 <ピカソとキュビスム> しめはピカソの「アルルカンと女友達(サルタンバンク)」。けだるさを感じるが、はっきりとした色使い。 19世紀末から1917年のロシア革命までの短い期間に、2人のロシア人実業家がパリを中心に収集した「シチューキン・モロゾフ・コレクション」。 それぞれの邸宅に「ピカソ・ルーム」「マティス・ルーム」「セザンヌ・ルーム」というコレクション・ルームを作った。しかし、全てを捨てて国外へ逃亡。どのような人生だったのだろうか。 国立国際美術館には今回初めて行ったが、行って驚いた。 まず、外観。オブジェかと思った。 中に入ると、今度はエスカレーターで下へ降りていく。インフォメーションやレストラン、ミュージアムショップなどがB1F、常設展がB2F、そしてプーシキン美術館展がB3Fにある。地下に降りていく美術館は初めて。斬新だった。
by blue-umiusagi
| 2006-03-31 22:30
| イベント雑感
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