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うちに帰る、ということ

うちに帰る、ということ_c0020452_23422586.jpg「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」

<公開時コピー>
やっとみつけた、どん底での希望。
それは“心の居場所(うち)”に帰ること。


<STORY>
今度こそやめると誓いながら、今日も深酒を重ねる戦場カメラマンの塚原安行は、吐血し救急車で病院に運ばれる。アルコール依存症が原因で、漫画家の妻・由紀とは離婚していた。そんな安行を母の弘子は治療のために入院させる。精神科を経てアルコール病棟に移った安行を由紀と子どもたちが見舞う。家族の支えや入院仲間との交流で少しずつ快方に向かっていると思われたが、安行の体はすでに別の病に冒されていた。


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観終わったあと、カレーが食べたくなった。カレーを食べることができる、ってことは結構幸せな事なのかもしれない…。

原作は読んでいるが、何回も吐血を繰り返し、あの肝機能の数値なら「よく生きてますね」と、医療者ならみんな言うと思う。「アルコール依存症は唯一周囲から同情されない病気」という言葉も納得できる。
うちの病棟でも、アルコール性肝障害の人が入院してくることがある。当該科ではないため、症状が落ち着いていて退院が近い状態での転病棟だったりするが…。電子カルテには「アルコールは二度と飲まないと約束した」と記載されているが、総合病院での一内科医との約束をどこまで守ってもらえているだろうか。内科医は肝機能障害は治療するが、原因となるアルコール依存症は、やはり専門病院での治療が必要だと思う。そして、どんな病気でも家族やつれあいの支えは必要だな、と感じる。

作画風景を見ることができたのと、西原センセーも、自分の原作ではないのにカメオ出演してたのが何気に嬉しかった。高田聖子さんもいい味出してたし。
主役の二人がみごとにハマっていた。

ラストに流れる清志郎さんの歌声と、「さいごに、ちゃんと帰ってきました。いい男でした。」が心に沁みた。


<酔いがさめたら、家に帰ろう。 オフィシャルサイト>
by blue-umiusagi | 2011-02-12 23:30 | 映画雑感
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